#!/usr/local/bin/php 【Next-Zero】『小学校「デジタル文集」制作記(/ビデオ制作@)』
 
 


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〜 小学校「デジタル文集」制作記 〜


(提出日:04/04/14)


***  デジタルアルバム ***  ビデオ制作@ ***  ビデオ制作A ***  余録:DVD制作 ***



ビデオ制作@(撮影編)


 さて、アルバム作りと並行して私はビデオ制作に係り切りになった。
 まずは、コンテンツから確認したい。
 
 オープニングは、生徒1人ひとりが、1文字ずつ言葉を言い、それを全部繋げると一つの文章になるというものである。
 それがつまりはビデオのタイトルである。
 『さいごのイベント 2ねん2くみをふりかえって 2ねんせいのおもいできろくです。』というのがその文句である。
 この1人1文字発声(中には2文字受け持つ子も居た)と、さらに自分の担当する語句をいろんな方法で「書いて」もらい、それを発声とともにPinPで入れて、最後に全体文章をテロップ打ちして、今度は全員でその文章を読んでもらう…という構成を考えた。

1人1文字によるオープニングコール


 次にクラス全員による“長縄跳び”映像である。
 30人(クラスは全体で32人だが、撮影当日は欠席者が2名いた)が長縄跳びを3分間で140回跳ぶことを目標とするものである。
 編集では、跳び始めから30回前後まで通常に再生して、そこから100回前まで早送り再生、そして100回台から140回を越えて3分を迎えるまで通常再生で見せるというものだ。
 画面では右下に跳んだ回数をテロップでカウントしたものをインポーズし、左上には03:00;00までの時間カウントを入れて、迫り来る時間と子どもたちの挑戦を追体験出来るようにする構成を考えた。

 そしビデオ部門におけるメインのコンテンツが「思い出朗読」である。
 文集と言えば、一年間のクラスでの思い出を綴って、それを冊子に纏めてもらい、みんなを思い出を共有する…というのが本来の形であるが、このデジタル文集ではそれをHTMLサイドのアルバム内で行うのではなく、動画サイドで行うことにした。
 生徒には予め、1年間で思い出に残ったこと、嬉しかったことをなどを1分程度の作文で書いてもらい、それをビデオカメラの前で読み上げる…というものである。
 生徒自身の「朗読」のみを思い出の語り部とし、テロップなどによる補足は行わない物とした。
 そのため収録時における音声収録が課題となった。

「思い出朗読」の収録


 他には、何人かの生徒が一発芸…というか得意技を実演してくれたのを撮って、それをビデオに収めて欲しいと言われて、何点かの生徒達の芸発表を撮った。

 また、今回のビデオ制作では私自身がカメラを回していない所で、どんどんと収録内容が増えていった。
 それは、私が小学校に撮影訪問できた3月中旬の僅か1日の午前中だけでは撮れない物である。
 特にその日は、欠席した生徒2人が居たため、その生徒らの「思い出朗読」と「1人1文字」を改めて収録する必要があった。
 そこでN氏自身に後日その生徒らを撮影してもらうためにビデオカメラを手渡しておいたのだが、そうすると色々とN氏が撮影したコンテンツが途中から増えてきて、若干構成を練り直す必要が出てきた。
 こちらとしては寧ろありがたい誤算なのだが、同時にどのように構成すべきかを腐心する点でもあった。

 増えたコンテンツは、「クラス合唱」である。
 彼のクラスで3曲を合唱して、ビデオに撮ったのでそれも入れて欲しいということであった。
 合唱……望外のコンテンツである。
 これで構成の幅は一気に広がり、演出の遣り甲斐が出てきた。
 ――そう、如何にして観るものを泣かせるか、である。
 曲目は、「さよならのうた」「記念樹」「世界に一つだけの花」。
 どれも有名な歌だが、さて皆さんならエンディング曲はどれにするだろうか?
 収録されたビデオテープが送られてくる以前に曲目をN氏に確認したが、曲名を聞いた瞬間にエンディングの構成は決定した。


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 さて、若干時系列は遡って、収録の日の話である。
 丁度私は3連休を会社から頂いていたのだが、それに合わせてその初日を撮影日としてもらった。
 実はこの日の午後からは、「職業講話」を中学生にしてもらいたい…と中学校の教師をしている友人から頼まれていたため、小学校での撮影には午前中しか時間が作れなかった。
 私の3連休の日取りのうち、2日目は小学校のほうが卒業式で撮影する時間が無く、また3日目は実家の用事のため私が動けなかった。(どのみち土曜日であるから学校は休みである。)
 こういった、ちょっとタイトなスケジュールで撮影を行った。

 連休前日に大阪より帰郷し、ZIXIRのKOHSHI氏にVX2000を借りに行った。その際、ガンマイク(ECZ-990)も拝借し翌日の収録に備えた。
 私自身はVX2000とTRV900、ほか三脚などを一式、大阪より持ち帰った。

 教室に着いてまず初めに行ったことは、1人1語で使う「文字」を撮影することから始めた。
 先も書いたように、子どもたちは自分が言う語句を様々な方法で「文字」にしている。 それが教室内の自分の机の上に「作られて」置いてあるので、それを片っ端から撮影した。
 私が到着した時間帯はまだ2時間目で、翌日の卒業式のための式練習の真っ最中で、教室は無人。(勿論、職員室に寄って、来校者ノートに記名し、来校者バッヂを付けての活動である)  とにかく時間がなかったので、デジカメ画で画面いっぱいに撮影する。
 ホワイトバランスなどは後から調整するつもりで居たので、窓際であって廊下側であっても関係なく撮った。
 撮影し終わると同時に2時間目終了のチャイムが鳴ったが、子どもたちが帰ってくるまでに、今度はビデオカメラをセッティングする作業に取りかかった。
 後方のドア前で、一文字ずつ言って貰い、また「思い出朗読」を収録する予定だったので、そのあたりに三脚を据え、ECZ-990をKOHSHI氏から借用した三脚の“柄”にくくりつけて、収録体制を整えた。
 このポジションにした理由は、順光で且つ被写体の後ろに生徒が入ったりしないようにするためである。
 なんせ小学校2年生である。撮影中だろうと何だろうと構わずに、ビデオカメラという珍しいアイテムに手を出してくるので、あしらいつつ受け入れつつカメラを回さなければならず、大人相手の収録とは気配りが違ってくる。

子どもたちに囲まれての収録風景


 2時間目から3時間目の間には15分ほどの“中休み”があるため、その時間も利用し、また3時間目と4時間目の途中までを収録用に確保してもらっていたので、その時間を使ってたっぷりと収録した。
 私が、VX2000で朗読を撮っている間は、他の物が撮れないので、N氏にはTRV900を渡して、それで教室内で子どもたちを撮ってもらった。
 XV2000をもう一台使って収録した方が画質的には良かっただろうが、TRV900の方が、カメラを回すN氏自身も、撮される子どもたちも取っ付きやすいだろうと考えて、敢えてTRV900でお願いした。

 「思い出朗読」では、収音が第一になってくるため、マイクと子どもとそしてカメラの位置には気を遣った。
 しかし、やはりここはピンマイクなどを購入しておくべきであったと痛感した。
 理由は大きく2つある。
 一つは、教室の異常な五月蠅さだ。
 この時間は撮影のために割いてもらった時間で、当然それ以外の事は教室ではやっていない。
 朗読している生徒以外は休み時間も同然である。
 その点は予めN氏になんとかしておいて欲しかったのだが、しかし、結局日頃の授業中も同じぐらい五月蠅いらしいので、どうしようもない環境なのかもしれない。
 もう一つは、朗読してくれる生徒が持つ「作文を書いた紙」である。この紙が、口とマイクの間に入ってしまう。
 勿論、紙自体が音を大きく遮ったり変質させることはないが、収音力を高めるために、マイクはかなりギリギリのポジションセッティングをしてあり、紙がマイクに当たって、ガザガザという音が入ってしまった。
 なかなか「もう一度読んで…」とは子ども達には言えず、チャイムが収録中に鳴って声がかき消された時以外は、収録のし直しはしなかった。
 やはり、貧弱な音響周りを何とかせねばならい……。と、だいぶん昔から言っているのだが…未だに……。

 こちらの収録が終われば、後は教室風景や、一発芸・得意技披露を収録。
 これは、直ぐに終ったのだが、さて、いよいよ私の時間が無くなってきた。
 最後の収録物は「長縄跳び」である。
 教室から正面玄関のポーチに移動して、長縄跳びの収録を行った。
 光源方向としてはあまり芳しくはなく、半逆光状態での収録であったため、アイリスの開き具合に注意しながらの収録を行った。

玄関ポーチだが、今思えば完全な屋外へ移動してもらえば良かったと反省



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 この日の収録は以上で終了。
 直ぐさま機材を撤収し、午後から職業講話を行う中学校へと車を走らせた。


 帰阪後、私自身は早速編集に取りかかる。
 N氏が私の部屋にやって来てアルバム制作に係るのは3日後。
 それまでに、彼が来なくても出来るところまでは全てやっておきたかった。
 N氏の今回の役割やディレクターであり、またアルバム制作担当であり、そして“メッセンジャー”である。
 お互いのスケジュールの都合上、彼がビデオ中で子どもたちに向けて言うメッセージは、彼が下阪してから収録する手筈となっていた。
 

 また、彼の到着を迎えるまでに私の志気がグングンと高まっていく事態が、巧い具合に発生した。
 このことは、この発狂しそうなスケジュールの中では最大の救いであったかもしれない。
 先述の通り、彼にはTRV900を手渡しておいたのだが、それを使って彼は私の来校以降も収録を続けていてくれた。
 一番の役割は、当日欠席していた2人の生徒の必要最低限の収録。そして、その後の日常である。
 この収録テープは彼とともに大阪に持ってきてもらうのではなく、先にテープだけを郵送してもらう事にしていた。
 まずは、このビデオテープが届いた。
 不足していた素材、新たなコンテンツがDVStromによってHDDに追加された。
 

 次に、実家よりプリンタが宅配されてきた。
 プリンタはCD-ROMレーベル面の印刷使用のためである。
 私の所有のプリンタは既に7年ほど昔の物であり、品質的に使い物にならなかった。
 そこで弟所有のプリンタを送ってもらったという訳である。

 そして極めつけは、九州に転校した生徒からのビデオテープの到着である。
 このCD-ROMは「2年2組のデジタル文集」であるとして、N氏が九州に引っ越した生徒の家庭と連絡を取って、必要な内容を親御さんに収録してもらったのである。
 思い出朗読、1人一文字、一発芸……そして、なんとも嬉しいことに、秋に送ったビデオレターに対する、私に向けた「お礼のメッセージ」が入っていたのである。
 もう…何度リピートして観たことか…。

 志気もこの上ないほどに高まり、仕事以外の時間をこのCD-ROM制作に費やす全力投球の日々が始まった。

互いのスケジュール。N氏の下阪後はメッセージ撮影などを行っている。



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