#!/usr/local/bin/php 【Next-Zero】『canopus VELXUS 300 導入記』
 
 


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〜 canopus VELXUS 300 導入記 〜


(提出日:06/01/19)



■我が家のハイビジョン化

 我が家にデジタルハイビジョンカメラ SONY HVR-Z1J がやって来て、間もなく一年。
 その間に、EDIUS Pro もハイビジョン編集対応にバージョンアップさせ、アクセサリ類も新調し、三脚もアップグレードを図るなど、着実にハイビジョンシューティングの環境を整えてきたのだが、そうして機材を充実させる中で、取り残されていた分野があった。
 それは、『ハイビジョンを観る』という……一般家庭ならまず初めにハイビジョン化される『テレビ』の部分である。
 我が家は地デジ受信が出来る地域にあるため、早期にハイビジョンテレビを導入しても決して宝の持ち腐れになるような事はなかったのだが、私が「液晶かPDPか」「フルHDパネルまで待つ」「もうしばらいくしたら S.E.D が来る」とか考えているうちに、どうでも良くなって来てしまい、物欲リストの上位にはランクインしていなかったのである。
 別の良い方をすれば、「観る」よりも「創る」為に必要なリソースを優先していたとも言える。


Z1Jとハイデルベルグの街並

 さて、モニタをハイビジョンにしても、編集がハイビジョン環境内で完結されなければ私的には意味がない。
 具体的に言えば、EDIUS Pro での編集結果を、リアルタイムにハイビジョンモニタで確認出来なければハイビジョンモニタを導入する私にとって価値は小さいのである。
 従来のDVStrom-RT のハードウェアでは、EDIUS Pro での HDコンテンツをリアルタイムにダウンコンして NTSCモニタに表示することは出来ない。
 つまり、HDの編集中はパソコン画面の EDIUS Pro におけるオーバーレイ画面でしか編集の経過や結果を確認できないのだ。
 それでは折角快適になってきたノンリニア編集の環境も、昔に逆戻りである。

 そんなときに発表されたのが、canopus VELXUS 300 である。
 VELXUS 300 は先に発売されていた canopus VELXUS 500 LE の廉価版とも言えるモデルで、PCI Express インターフェイスにて運用する。
 VELXUS 500 LE の廉価版といっても対応 PCIバスや一部のバンドルソフトの他には差異は無く、若干のパフォーマンスの違いがあるのかもしれないが、同等品といっても差し支えがない。
 姉妹機というよりは双子機といえるだろう。


VELXUS 300 製品写真 canopusプレスリリースより

 そんな、canopus VELXUS 300 に対して、編集用のハイビジョン液晶モニタも購入できる算段が付けられたため、2006年年明け早々に、一気にハイビジョン編集システムを完成させる計画を発動し、それを完了した。

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■ VEXLUS 300 概要

  canopus VELXUS 300 は2枚のインターフェイスボードからなる。
 メインボードの“NHX-E2”とエクスパンションボードの“HX-HD1”である。

 メインボード“NHX-E2”は PCI Express インターフェイスを採用しており、スケーラブルテクノロジーの採用により、EDIUS Pro との連携で高画質・高性能のパフォーマンスを発揮するように設計されている。
 メインボードの映像・音声入出力インターフェイスは、
 HDV/DV:IEEE1394 4pin x1
 アナログビデオ入力:S端子/コンポジット端子 (ミニDIN7pinによる排他仕様) x 1
 アナログビデオ出力:S端子/コンポジット端子(ミニDIN7pinによる排他仕様) x 1
 アナログオーディオ入力:ステレオミニジャック x1
 アナログオーディオ出力:ステレオミニジャック x1

 となっている。
 ただし、HDVの入出力を行うには、エクスパンションボードか OHCI準拠のIEEE1394 インターフェイスが必要である。
 このことからも分かるように、メインボードは内部的な信号処理はとにかく、映像機器との信号の遣り取りに関しては、SD専門のボードである事が分かる。
 
 さて、もう一つのエクスパンションボード“HX-HD1”は、従来の PCI スロット採用の小柄なボードで、カードの基盤回路を見ていても比較的シンプルだ。
 しかし、このカードにこそ、VELXUSの真髄があると私は思っており、映像・音声入出力インターフェイスは、アナログコンポーネント出力 x1 と アナログオーディオ出力 x1 が備わっている。
 アナログコンポーネント出力は、BNC仕様の Y.Pb.Pr 接続で、これとハイビジョンモニタを繋ぐことによって、EDIUS Pro での HD編集をリアルタイムにモニタリング出来るのである。


VELXUS 300 製品写真

■ VELXUS 300 のインストール

 canopus VELXUS 300 を搭載するマシンは、2005年夏に組んだ SEREN-IV。
 それまで搭載していた DVStrom-RT ボードを取り外し、VELXUS 300 をインストールした。

 メインボード“NHX-E2”は PCI Express x1 仕様だが、勿論 PCI Express x4 / x8 にも取り付けることが出来る。
 最近、マザーボード上のチップセットファンを交換した都合で、2つある PCI Express x1 に差すとそのファンと干渉する。その為、隣の PCI Express x4 に差して利用することにした。
 エクスパンションボード“HX-HD1”はそ隣接する旧来の PCI バスに差し込む。
 VELXUS 300 ではメインボードとエクスパンションボードを何本かのケーブルで繋いでやる必要があるため、あまりこの2つのボードを離すことは出来ないので注意が必要だ。
 メインボードとエクスパンションボードは専用のボード接続ケーブルとオーディオケーブルそして、DVケーブル (24cm) で繋ぐ。
 
 ボード接続ケーブルはメインボードからエクスパンションボードへ HD/SD アナログコンポーネント信号を流す為のケーブルだと思う。

 オーディオケーブルは同様にメインボードからエクスパンションボードへアナログオーディオ信号を流すためのものだが、もう一つ大きな役割があり、分岐したケーブルをマザーボードあるいはサウンドカードの内部オーディオ入力端子(主に AUX か?)に繋ぐことが出来る。
 この接続により、PCに繋いでいるスピーカやヘッドフォンから VELXUS 300 で扱っている音声を出力することが出来る様になる。
 従来の DVStrom-RT ボードを使った編集では編集中の音声が DVStrom-RTボード本体 か、オプションの Storm Bay からしか出力されず、PCのスピーカアウトからは音が出ない仕様になっていた。そのため、よくユーザから「PCのスピーカから編集中の音が出ない」という問い合わせがあったのだ。
 それが VELXUS 300 では解消されているのである。

 DVケーブルはメインボードとエクスパンションボードのそれぞれ内部に装備されているDV端子を繋ぐためのもの。
 エクスパンションボードには内部 DV端子が2系統あり、一つはメインボードとの接続、もう一つは オプションの前面入出力パネル『VELXUS Bay』からのDV端子との接続に使う。

VELXUS 300 を取り付けたところ
がメインボード   がエクスパンションボード>
 
 それらの接続が終われば、PCを起動させて VELXUS 300 のドライバや EDIUS Pro をインストールする作業に入る。
 VELXUS 300 に同梱の『 Canopus Plug-ins for Adobe Software 』を利用して、VELXUS 300 と連携させたい場合は、予め Adobe Adobe Photoshop や After Effects、Premiere Pro のインストールを済ませておく。
 VELXUS 300 のセットアップマニュアルには、対応する Adobe 製品は“Photoshop CS”“After Effects 6.5”“Premiere Pro 1.5”とある。
 私の持っている Adobe 製品はこれらよりバージョンが古いが、Photoshop 7.0 と After Effects 5.0 での利用は問題なく、無事にモニタに canopus plug-in を使って出力できた。
 しかしながら、Premiere Pro 1.0 に関してはHDV未対応であるバージョンだということも関係してか、Plug-in はインストールされず、もちろん Premiere Pro でのプロジェクト設定画面でも canopus関連の設定項目はない。
 Premiere Pro 1.0 の場合、VELXUS 300 との連携では、HDV はとにかく SD DV まで扱うことが出来ないのでこれはちょっと不便かもしれない。
 もっとも、最近の私は Premiere Pro を使うことも少なくなっていたので、作業上の問題はないのだが……。

 ドライバ、EDIUS Pro、Plug-in のそれぞれのインストールが終われば、いよいよ VELXUS 300 の起動である。


 
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