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−>>2020/07/05/(Sun) STC社製クリップNDフィルターテスト。

 STC社から発売された、マイクロフォーサーズカメラ用クリップフィルターは、カメラマウントにフィルターを挿入することができる撮影アイテムだ。
 国内で、よしみカメラが取扱を開始したということで早速購入し、撮影テストを行ってみた。
 
 ※参照:https://yoshimi.ocnk.net/product/237



 GH5などミラーレスカメラでの撮影が増えてきた昨今だが、現場……特に屋外で面倒なのがNDフィルターだ。
 一般的なビデオカメラと違い、ミラーレスカメラにはNDフィルターが内蔵されていないため、レンズ前に別途NDフィルターを取り付けるなどして運用する必要がある。
 動画撮影に於いては、シャッター速度は固定値が原則だ。シャッター速度:1/60か1/100が基本で、演出意図があって初めてシャッター速度を変える。
 動画撮影の場合は露出の調整のためにシャッター速度を調整することは無い。

 動画撮影での露出調整にはアイリスとゲイン(ISO感度)の2つを調整するのだが、ミラーレスで得られるボケを活かすためにアイリスを開放で固定して、ゲインを下げていっても、露出を適正にできない事がある。
 特に、GH5sなど明るいカメラを使っている場合は、F1.2やF2.4などといった明るいレンズの開放端を活かそうとすると、マイナスゲインだけでは下げきれない。

 そこで、NDフィルターを入れて光量を低減させ、最適な露出を得る。
 標準レンズや望遠レンズなどであれば、レンズ前用のNDフィルターを用意する。レンズによってフィルター径が違っても、ステップアップリングなどを使えば、同じフィルターを共用できる。
 だが問題は、広角レンズだ。
 タイムコード・ラボの場合は、広角レンズに OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO を使用しているが、レンズ前にフィルターが取り付けられない構造になっている。


<広角レンズ OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO >


 サードパーティー製のフィルターアタッチメントを使えばフィルターワークも可能になるのだが、使用できるフィルターが 150mm角の大きな物になり、また価格も一枚あたり2万円前後と高価だ。NDフィルターは光量によって使い分ける必要があるため、2〜3種類の濃度のものを揃えておくのが普通だろう。アタッチメントと合わせて一式10万近くなり、なかなかおいそれと手が出せなかった。

 そんな中、登場したのが STC社のマイクロフォーサーズカメラ用クリップフィルター。
 このフィルターは、カメラ側のレンズマウント内部、撮像センサーの直前に挿入することで、フィルターの効果を得られるものだ。
 NDフィルターの他にも星空撮影の光害カットフィルターなども揃っている。


 レンズの形状に左右されず、共通形態となるマウント側にフィルターを入れられるため、広角や魚眼レンズのようなレンズ前にフィルターが取り付けにくいタイプのレンズであってもフィルターが活用できる。
 また、カメラマウント側に固定されるために、レンズ交換を行ってもフィルターを付け替える必要が無いため、素早いレンズチェンジが可能になる。


 実際にセンサー前にクリップフィルターを挿入してみると、かなりしっかりと固定され、グラついたり回ってしまうような事も無い。
 マウント部分に乗せただけでは、リング部分が浮いてしまうので、指先でしっかりとリング部分を押させて「填め込む」必要がある。



 取り外す時は左右に設けられた小さな羽根部分に指の爪を引っかけて外す。慣れないうちはなかなか取り外せず、また爪が長いと上手く力がいれらなかったりと、取り外す方が難しかった。

 また、センサー近傍で作業するために細心の注意を払う必要がある。
 クリップフィルターの素材はステンレス鋼で薄く、カメラ本体に傷を付ける恐れもある。また指がセンサー部分に触れてしまうリスクもあるので、慎重に作業したい。


 
 さて取り扱い方が分かったので、早速屋外でのテスト撮影を行った。
 季節は7月初旬で梅雨の合間。天気は地面に影が落ちるぐらいの薄曇りだ。時間は15時〜。

 カメラは Panasonic DC-GH5s。
 レンズは OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO。
 動画撮影を前提としているので、シャッター速度を1/60に固定しての調整となる。

■フィルター無し:


 まずは、フィルター無しで撮影してみる。
 適正な露出を得るには、アイリス:F22/Gain:-8dB となった。
 確かに NDフィルター無しのシャッター1/60でも撮影は可能なのだが、ゲイン:-8dB(ISO:160)ではダイナミックレンジは狭くなるし、アイリス:F22 では小絞りボケによる画質低下が如実に現れる。
 全く現実的な調整値では無いし、また Gain:-8dB/アイリス:F22 は最低値でこれ以下が無いため、設定の幅がゼロということになる。

■ND8:


 次にSTC社製クリップNDフィルターの ND8 を取り付けて撮影してみる。
 シャッタ速度は 1/60のままにし、また Gainも基準感度の 0dB(ISO:400)にしてアイリス調整だけで適正値を出す。 
 結果は、ND:1/8/アイリス:F13/Gain:0db となり、パンフォーカス撮影などの意図があれば、この値でも使えるアイリス値まで絞れた。

■ND16:


 次に ND16を入れてみる。
 ND8の際にアイリス:F13が適正値だったので、理屈上は ND16でアイリス:F9.5 となる筈だ。
 実際には、GH5sのアイリス調整が、F13・F11・F10・F9.0であったので、適正値はF9.0となった。

■ND64:


 ラインナップとしては ND32が欲しいところなのだが、現状 ND16の次は ND64となっており、がっつりと減光するステップまで飛ぶ。
 理屈上は、ND64で F5.0前後が適正値になるが、この時はやや雲が薄くなったのか F5.6が適正値となった。

 GH5sの高感度では、ND64を入れても Gain:0dB/シャッター1/60で、アイリスは F5.0〜5.6ぐらいとなった。

■ND64/アイリス:F2.8


 OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm は開放端が F2.8 なので、ボケを活かした撮影を行おうとすると、F5.0からさらにアイリスを開く必要がある。
 開放 F2.8 にした場合のテストも行ってみたところ、Gain:-8db(ISO:160)にしても適正よりもやや明るくハイキーな映像となり、少なくとももう半絞り分は露出を下げたい。
 シャッターを 1/100程度まで下げれば適正になるだろうが、いずれにせよGain:-8dbということになる。
 開放 F2.8/Gain:0dB/シャッター:1/60で利用するならば、ND256のような濃厚なNDフィルター搭載のものが必要になりそうだ…。(そんなのあるの?)
 Gainをプラス方向に持って行くならば ND400 という製品はあるのでISO:1600にしてアイリス開放を得ることもできるだろう(デュアルネイティブISO採用の GH5sならば画質的にも問題ないはず)

 ND64を使って気になったのが、ホワイトバランスの差異。
 現場の液晶モニターでは気が付かなかったのだが、ラボでプレビューするとかなり赤く回っている。
 ホワイトバランスは固定で触っておらず、またND64のあとND8などのフィルタに入れ替えてテストを続けているが、ND8やND16だとホワイトバランスは元に戻っている。
 ND64のホワイトバランス問題は追試が必要になりそうだ…。

■ケラレチェック
 よしみカメラのWEBサイトには“一部の魚眼レンズ、超広角レンズ、広角レンズでの撮影はケラレやボケ現象を発生する場合があります”と書かれている。
 製品に添付の取扱説明書にも“14mm以上の焦点距離のレンズで撮影ください”とあるので、今回使った OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO はギリギリの焦点距離だ(35mm換算で 14-28mmとなる)。
 空を撮影して、周囲にケラレなどが発生していないか確かめた。



 結果は、アイリス開放でも絞り気味でも問題ないことが分かった。
 ケラレはレンズやカメラの組み合わせによっては出たりする恐れがあるので、事前にしっかりとチェックしておきたい。
 
■まとめ
 念願だった OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO での NDフィルターワークがこれで実現した。
 実は、丁度マウントNDフィルターを自作しようかと考えていた矢先の製品発表だった。マウント側にフィルターを入れるというのは昔からある手法だし、実際に放送用レンズの B4マウントにフィルターを入れて独自の世界観を演出している先輩カメラマンも前の会社にはいらっしゃった。
 
 現場でマウントフィルターを使う場合は、安全確保と段取りが大切になってくるとテストでは感じた。
 特に、NDフィルターを交換したい場合は、レンズをカメラから外し、フィルターもカメラから外し、そして別のフィルターを取り付ける。
 これを1人でやろうとすると、外したレンズをどこに置くか、どう置くか? フィルターの入れ替えの段取りをどうするか?
 これらをちゃんと考えておかないと、繊細なカメラの撮像センサーを長い時間外気に晒すことになる。
 2人体制になると、レンズやフィルターの交換もずっと楽に早くなるので、安全のためにもアシスタントやディレクターには積極的に手伝って貰おうと思う。


<GH5sの撮像センサー部>



<屋外だと気を遣う事が多い。フィルターも誤って地面に落としてしまうと…>



<違和感なく取り付けられた、クリップフィルター>



 また、複数のクリップフィルターを所持しないといけない都合から、付属の別々のケースに収めるのでは無く、ひとまとめにしたフィルター収納を使うと現場での取り回しが楽だ。
 私が使うことにしたのは、100円均一のコスメコーナーに売っていた何かのケース。女性がこれをどう使うのかは知らないが、ちょうどクリップフィルターが入り、重ねて1本にできる。


 ズボンのポケットなどにも入るので、持ち運びも楽で、ケースがバラバラになることもない。フィルターが増えた場合でも、更にスタックできるので拡張性もある(笑)

 今後は電動ジンバルの Libec TH-G3 を使った屋外撮影なども増えてきそうなので、今回購入した STC社製クリップNDフィルターが活躍しそうだ!

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−>>2020/04/29/(Wed) Libec TH-G3 導入。


 ラボに初めて本格的な電動ジンバルを導入した。
 今回チョイスしたのは Libec “TH-G3”。
 昨年の InterBEE 2019 で発表され、それ以来注目していた。

 国内メーカーとしては、おそらく初めての本格的な電動ジバンルで、三脚メーカーとして高精度の加工技術をもつ平和精機工業(株)の技術に期待しての購入だ。

■TH-G3
 セット内容は、ジンバル本体やミニ三脚、バッテリー充電器などとなっており、それらが専用のキャリングケースに収められている。


 カメラコントロール用の各種ケーブルも入っており、SONY、Canon、Panasonic などのカメラをジンバルから制御できる。私の今の手持ちの機材で TH-G3 の搭載するとすれば Panasonic DC-GH5s/GH5 になるが、問題なくコントロールできた(録画開始/停止)


 また、GH5クラスのカメラを載せて運用する事が前提と考えたので、オプションアイテムの TH-G3用両手持ちグリップ“GD-3B”も一緒に購入している。

 さらに、購入直前に専用の電動フォローフォーカス“GF-3B”も発表されていたため、こちらも購入した。発売は6月ということなので、手元に届くのが待ち遠しい。

 TH-G3は、搭載重量が 500〜3600g と幅広い対応重量となっているため、軽めのミラーレスカメラから重量のある一眼レフまで搭載可能だ。強力なモーターを搭載しており、重量のあるカメラを載せても安定したスタビライズ機能を発揮するという。
 バッテリーは 3.7V 2200mAh の 18650リチウムイオンバッテリー4本。挿入式で、充電は同梱の専用充電器で行う。
 動作時間は載せるカメラ重量にも拠るが、最小12時間・最大18時間。


 カメラを取り付けるスライドプレートは、Libec の THシリーズと共通で、更に ManfrottoやSachtlerのものとも互換性を持たせてあるので、カメラを三脚とジンバルで載せ替えて運用する場合もスムーズに行えるだろう。

 またスマホ用の専用アプリ「Libec App」 も用意されており、アプリからジンバルのコントロールはもちろん、モーターの出力や本体ジョイスティックの感度など、様々な調整が行える。特にジンバルからのカメラ操作は、事前にアプリでカメラメーカーを設定する必要があるのでインストールは必須だ。



■ファーストインプレッション
・バランス調整
 早速、GH5を TH-G3 に乗せて近くの公園で試運転してみた。
 まずは、バランス調整だ。電動ジンバルは常にモーターの力を使って水平を保つように動作するガジェットだが、電源を入れてない状態でのバランス取りが安定した運用の肝になる。
 いわゆる「静バランス」というやつで、電源OFF状態でカメラの前後左右のバランスがジンバルのアーム上で取れている状態を作り出す必要がある。
 これは、モーター動作時に余計な負荷を掛けないためで、モーターをあくまでも水平を取ることに専念させるための下準備だ。

 静バランスを取るときのポイントは、実際に撮影するときのカメラ状態で行う事だ。カメラの電源は入れなくても良いが、レンズキャップを外したり、コントロールケーブルを接続したり、液晶モニターも実際に使用する角度に開くなどした方が良い。ズームレンズで鏡筒が繰り出すタイプのものであれば、予め焦点距離も決めておく必要がある。
 この状態でしっかりとバランスが取れれば、ジンバルの電源が入っていなくても、しっかりとカメラが前後左右の水平を保ったまま静止するはずだ。これらが狂っていると、カメラが傾いたり左右に回り出したりするので、再度微調整を行う。
 なお、Libec App から、ジンバルのバランス状態を見ることも出来るので、目視でバランスが取れていると思ってもアプリで水平が狂っているよ、と教えてくれるのでそれを参考にしてバランスを追い込んでいくのも良いだろう。

 しっかりとバランスが取れていることが確認できたら、カメラの電源を入れて、そして TH-G3 の電源を入れる。
 これで、安定したスタビライズを得ることが出来る。

 バランス調整に関してだが、例えば GH5 の場合、本体スライドプレートに直付けであればそのままバランスを追い込むことが可能だ。しかし、クイックシューなどで簡単に取り外しを行うスタイルを取るならば、重心が上がってしまってそのままではティルト軸バランスが取れなかった。(DC-GH5s+ SmallRigケージ + OLYMPUS 12-100mm)
 そこでオプションのTH-G3用カウンターウェイト“GW-600”も追加で購入した。正直、総重量がかなり重くなってしまうのだが、このカウンターウェイトを使えば、GH5 に大きめのレンズをつけて、かつ重心を上げてしまっても対応可能だ。
 ただ、少しスタビライザーの安定度は低下するように感じた。極力、重心を押さえてリグなども外したプレーンな状態で搭載するのが安定度も増す。何よりも軽くなるのでユーザーが楽になるだろう。



・グリップ
 TH-G3の本体基部は太く、滑り止めも施されているので、GH5クラスのカメラを載せて運用してもしっかりとグリップできる。
 長時間安定して運用したいならば、やはりTH-G3用両手持ちグリップ“GD-3B”があったほうが圧倒的に楽だ。

 TH-G3 の本体から操作できるのは、ジンバルの電源ON/OFF、モード切替/ジョイスティック操作/そして録画とシャッターオートフォーカスなどとなっている。


・Libec App
 また、スマホアプリの「Libec App」はジンバルの設定を変更するのに便利なので、“GD-3B”にスマホホルダーなどで取り付けて運用できれば更に使い勝手は向上しそうだ。
 購入前は Libec App はオマケ程度に考えていたが、ジンバルの各モードの切替などにも便利なので、いま汎用のスマホホルダーを取り寄せているところだ。



・モード
 ジンバルのモードだが、豊富に用意されている。
 本体のモードボタンを押す度に「パンフォローモード」→「パン&ティルトフォローモード」→「ロックモード」と切り替わり、モードボタンを素早く3回押すと「ロールフォローモード」となる。
 
・パンフォローモード:ティルト/ロールがロックされ、パン方向のみ追随する
 →パンしたらカメラは付いてくるが、ティルトしたりロールしてもついて来ず角度固定状態

・パン&ティルトフォローモード:ロールのみロックされ、パン/ティルト方向のみ追随
 →パンとティルトにはカメラがついてくるが、ロールは付いてこず水平のまま

・ロックモード:パン/ティルト/ロールのすべてがロックされる
 →どの方向に動かしても、カメラは一定の方向を向いたまま固定される。

・ロールフォローモード:パン/ティルト/ロールの全てが追随する。
 →カメラを向けたい方向に向けられ、傾けたい方向に傾けられる

 さらにアクションモードがあり
・アクションモード:素早いフォローを行う
 というのも選択できる。

 撮影スタイル(操作スタイル)は
・トップダウンスタイル
・ボトプアップスタイル
・ペンライトスタイル
 の3つが用意されてローアングルや狭い隙間を通すなどのワークも簡単に行える。


・使用感
 さて、実際に使ってみたところ、安定感は抜群だ。
 開封してから30分あまりでフィールドテストを始めたが、簡単に滑らかな移動ショットが撮れてしまった。
 今回は、両手持ちグリップ“GD-3B”を使ってのテストだったが、両手で安定して支えられるためにカメラワークに集中できるのが良い。機構上ジンバルで吸収されにくい歩行時の上下運動なども緩和されるように思う。


 回り込みなどの、意図的にワークしたい場合はアクションモードに切り替えると、思い通りの動きができる。
 各種モードでも、設定でフォロー速度やフォロー不感帯といった設定が細かく出来るので、撮影内容や自分の感覚にあった調整をそれぞれのモーター軸に対して行える。
 また、現在選択しているモードのフォロー軸を任意に ON/OFF できるので、プリセットに無い「ティルトフォローモード」に相当するオリジナルモードも作ることができる。

 ジョイスティックの操作速度も調整可能だ。

 ここに6月発売予定の電動フォローフォーカス“GF-3B”が付けば、さらに思い通りの撮影が出来るようになるだろう。




・気になる点
 まだ実戦投入前だが、気になる点もいくつかある。

・アクションモードとは?
 いま、一番実戦を見据えて困っているのが、アクションモードの動作だ。
 通常のモードではジンバルの方向転換などに対して、ゆったりとフォローがついてくるのだが、アクションモードでは安定感を保ちつつ、素早く方向転換可能で、意図通りのカメラワークとジンバルのスタビライズの両方が享受できるモードで気に入っている。
 しかし、アクションモードになると各軸に対して素早い動きになるのでは無く、どうもパンモードが素早くなるだけのようなのだ。
 つまり、ティルト方向などには固定状態で角度が変わらないので、ジンバルを下に向けてもカメラは真っ直ぐ前を向いたままとなってしまう。例えば八百屋さんの店先の野菜に寄っていきたくても、カメラが下を向いてくれない。ジョイスティックもアクションモード時は無効になるので、意図したワークはパン方向のみなのだ。
 これが、ティルト方向でも素早くフォローしてくれると、かなり思い通りのワークが可能になる。

 現状では、

     パンフォローモード → パンフォローアクションモード
パン&ティルトフォローモード → パンフォローアクションモード

 という動作のようなので、

     パンフォローモード → パンフォローアクションモード
パン&ティルトフォローモード → パン&ティルトフォローアクションモード

 のように動いてくれると、使いどころが増えると思う。


・ボタン操作の統一性
 各社のジンバルは少ないボタンで多くの機能を実現させているために、連続何回押しなどがモードボタンと電源ボタンなどに分散しており、なかなかややこしい。
 それは、TH-G3も同様だ。
 特に、アクションモードはモードボタンではなく、電源ボタンの連続3回押しとなっており、機能とボタンが合致していない点はUI設計的にいただけない。

 各ボタン操作で行える事を一覧しておく。

◆電源ボタン
 長押し:電源のON/OFF
1回押し:バッテリー残量
2回押し:スタンバーモード切替(モーター ON/OFF)
3回押し:アクションモード切替
4回押し:ジョイスティック上下制御入れ替え(デフォルト設定時)

◆モードボタン
1回押し:各モードの切り替え
2回押し:各軸のリセット(センタリング)
3回押し:ロールフォローモード

 この様な感じになっている。
 気になるのはアクションモードへの切替が電源ボタン内にあるのと、ロールフォローモードが1回押しからトグルしているのではなく、3回押しで発動する点だ。

 個人的な意見を言えば、アクションモードはモードボタン内にあるべきだ。
 インターフェイス操作の同一性から言えば、ロールフォローモードもアクションモードも、ボタン1回押しによるトグル操作上にあるのが好ましい。
 ただし、最大4回押さないと最後のモードに入れないのは使い勝手が良いとは言えないだろう。
 その点では、特殊なモードへは複数回押しで入るというのは正解だと思う。
 そうすると、アクションモード切替はモードボタンの連続2回押し、センタリングは電源ボタンの連続3回押しでも良かったのでは無いかと思う。

 センタリングで言えば、電源2回押しでスタンバイに入った後、再び2回押しでスタンバイ解除でもセンタリングと同じ動作をする。その点からも電源ボタンの複数回押しにセンタリングを持ってきても違和感は無かったはずだ。

 電源ボタンは、扱う他の機能を見てもシステムファンションボタン的な動作をしているのだから、そうした動作は電源ボタンに統合して、モードボタンはモード切り替えに関連する機能のみ集中的に扱うべきであると思う。


・操作系ユニットオプション
 両手持ちグリップ“GD-3B”を試用した際の操作系ユニットのオプション製品の登場を期待している。
 両手持ちグリップで撮影すると、当然ながら TH-G3本体の操作系ボタンは触れなくなる。いや、操作できなくはないのだが、片手は本体をグリップして、もう片手は GD-3B をグリップするというスタイルになる。それなら操作可能だ。
 が、贅沢を言えば、GD-3Bのグリップ上でも操作出来ると最高だ。 例えば、右手にジョイスティックやモードボタンユニット、左手にフォーカスフォローダイアルユニット……などだ。スマホをGD-3Bのアームに取り付けるなどして、代替案も考えているが、やはりフィジカルな操作系オプションがあると嬉しい。

 
■まとめ
 とりあえず、今回は短時間フィールドテストしたファーストインプレッションだ。
 なんせ、本格的なジンバルを導入するのは初めてなので、移動ショット滑らかに撮れるだけで楽しい。
 これから色々使いこなしてく中で、ジンバルならではのワークをマスターしたり、また課題点をみつけたりするだろう。

 ジンバルとしては最後発とも言える状況で、このようなスタンダードなジンバル製品を Libec が出してきたことは正直驚きだった。
 価格も先行する他社ライバル機に揃えた価格帯で、厳しい戦いの舞台に上がってきたと言える。
 最後発として、日本メーカーとして、そのようなオリジナリティーや優位性を出していくのかが楽しみである。


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−>>2020/03/28/(Sat) ありがとう、ジーン。


<インドネシア・コモド島のジャングルにて>


 今日3月28日。
 私が12年間お世話になってきたテレビ番組『にじいろジーン』が最終回を迎えた。
 関西テレビ制作の情報バラエティー番組で、毎週土曜日の朝8時半〜10時に放送されていた番組だ。
 大阪・関西テレビ制作であるが、全国ネットであり日本中で観られる番組だったので、毎週のように視聴して頂いていた方、観たことあるな〜という方、大勢いらっしゃると思う。

 そんな番組の中で、私がカメラマンとして担当していたのが、番組キャラクターの“ジーンちゃん”が世界を旅するコーナーだった。
 ご存知のように、私の海外ロケの多さは、まさにこの番組を担当していたのが理由だ。
 12年間で延べ100ヶ国以上を回った。100ヶ国前後までは数えたが、それ以降は面倒になって正確な国数は把握していない。


 2008年4月5日に番組がスタート。
 私が初めてこの番組の海外ロケについたのが、2008年4月13日。翌5月のオンエア分だ。
 なので立ち上げ時のメンバーではないのだが、初期スタッフとして参戦し、そこから12年、レギュラーで海外ロケを担当し続けた。
 最初の8年は会社員カメラマンとして、最後の4年間はフリーランスとして。
 自分の人生に大きく影響を与えた番組だ。


<トルコ・ボドルムの円形劇場>


 番組の海外コーナー担当のディレクターは基本4名で、ローテーションでロケを回していた。各ディレクターがそれぞれにカメラマンを選ぶので、全てのロケに呼ばれるわけではない。
 わたしの頻度は、3〜4ヶ月に1回というところだ。

 1回のロケで2ヶ国を回る。番組コーナー2回分(2週分)をロケした。
 基本的には10日〜14日ぐらいのロケスケジュール。日本から遠い国は移動が24時間以上かかる場合もあるので14日前後。アジアなど近場の国は移動したその日からロケができるので10日前後…という具合だ。

 当然12年も続ければ、海外に行くことは日常になったし、ATAカルネなどの手続きも税関職員よりも詳しくなった(笑)
 英語は上達しなかったけど…。


<クック諸島・ラロトンガ>


 そして、何よりもカメラマンとして大きく育ててくれたのが、この番組だったと感じている。
 風景撮影・インタビュー・料理撮り・物撮り……旅番組に必要な要素がふんだんにあり、技術的な側面は全て自分1人でやらないといけない。音声さんや照明さん、アシスタントなどは居らず、技術はカメラマン私1人だけなので、映像のクオリティーは全て自分次第ということになった。


<ドイツ・バイエルン州のノイシュヴァンシュタイン城>


 カメラは基本的にはデジで、最初の頃はまだ SD画質だったので SONY DSR-PD150でDVテープでの取材だった。
 カメラに搭載されている Picture Profile を調整し画質を作り込んだり、フィルターを使って現場で画作りを徹底した。
 
 その後すぐにSDからHD画質に番組は移行。
 HD初ロケは私が担当だった。
 当初は SONY HVR-Z1J で撮影。HDVテープだ。
 2009年には SONY HVR-Z5J へ。こちらも HDV。
 暫くは miniDVテープ規格の収録が続く。

 2010年には SONY HXR-NX5J が発売されるが、テレビ業界の SDカード導入は非常に遅く、関西では 2015年ぐらいになってから漸く NX5Jの中古や NX3J が現場に投入されるようになる。
 にじいろジーンも状況は同じで、しばらくは Z5J の HDVテープ時代が続く。

 ただし、私がロケに就いた場合のみ少しイレギュラーで、一番最初の 2008年4月のロケから SONY HVR-MRC1K を併用。MRC1Kは、CFカードでHDV・DV収録ができる外付けユニットだ。
 自前の MRC1K を所有していた私は、PD150 にも Z1J にも MRC1K を取り付け CFカードとDVテープを併せてダブルレックし続けた。


<PD150にMRC1Kを取り付けている。タヒチ・パペーテ>

 
 その一番の目的は非常に個人的理由で、撮影した映像を自分がプレビューして映像を研究したいからたっだ。
 テレビロケは極めて分業的だ。カメラマンは撮影するのが仕事で、編集はディレクターの仕事だ。ロケが終われば収録テープは全部ディレクターが責任を持って預かり、カメラマンがその収録素材を観られる機会は少ない。
 なので、自分の手元に素材を残すために、CFカードで回し続けた。

 ただ、それが現場を救ったこともあった。
 例えば、砂漠の真ん中だというのにディレクターがロケ車に予備テープを置き忘れてきて、テープチェンジができず、私のCFカードへの収録で事なきを得たこともあった。
 そんな事が何度かあって、ディレクターに「私以外の(CFカード使ってない)カメラマンと行っている時に、予備テープ忘れてきたらどうしてるんですか?」と聞いたら「いや、宏哉くん以外と行っている時は気を付けてるから」と冗談のような答が返ってきて、甘やかしすぎはよくないなと思ったのだ(笑)

 また、そうやって録り溜めた撮影データを、後年蔵出しして欲しいと番組ディレクターに頼まれたこともある。放送局には白パケは残っているのだが、素材テープなどはしっかりと管理されて居らず、大元の撮影素材が探し当てられない状況だったからだ。


<インドネシア・プトラジャヤのプトラモスク>


 2013年からは JVC GY-HM650 を導入し SDカードで 35M bps の MPEG 2 収録へ。
 当時はまだ、TVディレクターのノンリニア編集ソフトは Final Cut Pro“7”が主流だったので、FCP7で動画ファイルをProResなどに変換せずにネイティブ編集できるワークフローを模索していた。
 正直、誰に頼まれた訳でもないし、きっと番組に携わっていたスタッフはカメラマンであろうとディレクターであろうと、誰もそんなシステム変更は考えていなかったと思う。
 ただただ私がより高画質で海外の景色を残したい。そして、その高画質化と編集のワークフローの円滑さは、共存できなければならない――-という思いで、HM650の導入をディレクターに進言したのだ。

 その後、局でも正式に JVC GY-HM600シリーズが採用され、HM650と後継の660が導入された。


<アメリカ・サンタバーバラ郊外のガビオタ温泉付近>


 スライダーを最初に現場に持ち込んだのも私だ。 今でこそ Libec の ALX スライダーが主力だが、最初の頃は韓国製のスライダーを持ち込み、動感のある映像を模索した。2013年からだ。
 翌年 2014年夏には Libec ALX (当時は ALLEX)を投入。
 
 番組が始まって 7年ほどが経過していた時分だが、映像がマンネリ化しないように自分なりの工夫と模索を行っていた。


<カナダ・オタワのカナダ航空宇宙博物館>

 
 勿論、スライダーは私物だ。
 当時はまだ会社員だったので、会社の機材とは別に自分のサイド機材も現場に持ち込んでいた。
 正直、会社としてはいい顔はしていなかったと思うし、会社員としては間違っていたのだと思う。
 先輩に「お前が行くときはそれができるかも知れんけど、他の奴らが行くときはそれができひんやんけ。会社としてそれはアカンやろ」とも言われたが、それは俺が悪いのか?とも思った。まぁ機材差なので私が悪いのか…。
 結局私は、より映像表現を豊かにしたかったし、番組を技術の面からさらに良くしたいという思いで、引き続き自己投資は惜しまなかった。

 正直言うと、この辺の面倒くささがフリーランスへの独立意欲を加速させていく切っ掛けになった。


<スペイン・バレンシア地方の田園地帯にてドローン空撮>

 
 番組でドローンが初めて登場するのは、2016年夏からだ。
 もちろんこれも私が持ち込んだ。
 番組で最初にドローンを飛ばしたのは私であり、その後、海外コーナーで自前でドローンを飛ばせるカメラマンは結局は唯一私だけだった。

 最初にも書いたが、海外コーナー担当のディレクターは4名で、それぞれが付き合いのあるカメラマンに個別に声を掛けるので、レギュラーで携わるカメラマンは5〜7人というところか?
 有り難い事に、4人いるディレクターのうち3人が私にいつも声を掛けてくださっており、私のスケジュールが合えば喜んでロケにお供した(笑)
 特にドローン投入後は「次のロケネタはドローン空撮が活きるから、是非来て欲しい。」とオファーが来る事も増え、自分の強みにもなった。

 なお、2016年夏は既に私がフリーランスになっている。2013年春からドローン空撮を始めていた私だが、流石に会社員時代でのドローン投入はリスクが大きすぎて、実行しなかった。多少は自分にもまともな判断力が残っていたようだ。


<マレーシア・イポーのThe Banjaran Hotsprings Retreatにて>


 2017年からは GH5 も導入。サブカメラ的な用途だったが、レンズ交換できるメリットを活かし、超広角レンズでホテルの部屋を広く見せるように撮ったり、被写界深度の浅い画作りで料理撮りをした。GH5sを導入してからは夜景などの撮影に活用した。

 こうして見ると分かるように、今のタイムコード・ラボ(私の屋号)の礎となっている機材群は、すべて「にじいろジーン」を最高のロケにするための物ばかりなのだ。
 そして、私の撮影手法や技術は、この海外ロケで育んできたものであり、私を育ててくれた番組だったと、間違いなく言える。

 番組が終わってしまったのは、この上なく残念で悲しい…。
 だが、確かなのは「大好きな番組」で「愛すべき番組」だったということだ。

 この12年間、私を育ててくれた番組とスタッフに心から感謝申し上げたい。
 そして、また何かのカタチでこの番組の遺伝子と再会できることを願ってやまない。


<インドネシア・フローレス島ラブハンバジョのコモド空港にて>


■タヒチ 2008年
私にとって、はじめての「にじいろジーン」ロケはタヒチだった。
ゴーギャンの末裔の家を取材し、はじめて「パンの実」を食べ、カヌーに乗って海でひっくり返った。


■ベトナム/ホーチミン 2008年
タヒチから、今度はホーチミンに飛んだ。
ベトナムは社会主義国で、ロケには政府から派遣されるインスペクターが監視で同行した。…が、その時のインスペクターさんは凄い良い人で、三脚持ってくれたりした。インスペクター同行と言っても、この頃には既に形骸化してきており、特に何かロケを規制されることも無かった。撮影終了は帰国予定の1日〜半日早く切り上げる必要があった。収録テープを全巻、当局に提出してチェックを受けるからだ。だが実際は、預けて封印テープをされて返却されるだけになっていた。


<管理人;宏哉・27〜28歳?>


■ドバイ 2008年
まだ、ブルジュ・ハリファ(当時はブルジュ・ドバイ)が建設中。
大金持ちの国感が、ハンパなかった(笑
外は死ぬほど暑く、建物の中は死ぬほど寒かった…


■フランス/パリ/モン・サン・ミシェル 2008年
新婚旅行で1回だけ行ったことのあったパリ。その旅行では結婚当時発売されたばかりの Z1J(私物)を持って行き、新妻に三脚を持たせました……。
この時も Z1Jだけど、三脚持ってくれてるのはディレクターでした(笑
あとは、モン・サン・ミシェルへ! パリからは車で5時間ぐらい掛かりました。
移動中の車では何故かアニメのマクロスFの曲を聴いていました。


<中は土産物街>


2008年はこの他、ギリシア・アテネや南アフリカ、フランス・リヨン、チュニジアなどにも行きました。
また、他の番組ではサウジアラビアへも。

■インド・デリー 2009年
やばい国インド。色々とヤバかったです。
取材協力をお願いしていた家族が、協力してくれません(笑
時間も約束もスッポかされます。
最後は、日本製のデジカメを現地で購入してプレゼントして、なんとか協力して貰いました。(取材協力費も別に払っていたはずなのに…)


■ドイツ・ドレスデン 2009年
とにかく、美しいと感じた街でした。
空と建物のコントラストが最高。
旧東ドイツの素朴さも好きです。『もう一度行きたい街リスト』上位!!


■モロッコ・マラケシュ 2009年
砂と土!という印象が強く残っているマラケシュ。
エスニック感は最高です。
ジャマエル・フナ広場で、「宮迫です!」というギャグをひたすら繰り返しているモロッコ人と出会った…(誰だ教えたヤツは!)
スークは煌びやか。
ちょっと遠出して、アイット=ベン=ハドゥまで行った道中も思い出深い…。


■タイ・バンコク 2009年
穏やかな時間が流れたタイロケ。
この時で出会った現地コーディネーターさんのチームとはその後のロケでもずっとお世話になっています。


■インド・ムンバイ 2009年
インド再び。
何故だろう……全然写真が残ってない…。
とりあえず、散々裏切られたロケでした。
取材予定の建築物は完成しておらず、急遽現場で変更するも3度裏切られ…。
カメラを構えていると警官がやって来て、賄賂を要求。
インド政府の撮影許可書を持っているのに、船で1時間かけて行った先の現地の責任者は「俺は聞いていない」と取材禁止を突きつけ、3時間足止め。10分だけ撮影の許可が出て、大急ぎで撮影。いや、政府から許可貰ってんだけどさ。
ムンバイの後、シンガポールに移動したのだが、インドの空港で撮影機材だけ積み忘れられて、シンガポール取材に影響したり。
インド半島って地球上に必要なのかな……って思いました。


■シンガポール 2009年
その後、アメリカに次いで何度も行った国、シンガポール。
このコンパクトさが好き。
マーライオンですよ! テレビで見たことあるヤツ!
チャイナタウンやリトル・インディア、アラブストリートなどがギュッと詰まっており、プラナカン文化に触れたり、また最新のアトラクションやファッションなども楽しめる、国自体がテーマパーク。
この当時はまだ、屋上にプールで有名なマリーナベイサンズはありませんでした。


■セネガル・ダカール 2010年
アフリカ西海岸のセネガル。
パリダカで有名な首都ダカールへ。
最大の思い出はディレクターが黒人集団のカツアゲに遭ったこと。
無事に生きて帰ってきてくれて良かった。


■セーシェル 2010年
東アフリカ沖のインド洋に浮かぶ島国セーシェル。
我々ロケ隊が行くまでは水不足で危機的状況だったらしいのだが、我々が到着後に雨が降り、救世主となった。ディレクターが雨男なのだ。
が、そのお陰で本来美しい筈の海は濁ってしまい、撮影では悲しい思いを……。
なお、このディレクターは後年サハラ砂漠ロケで、サハラ砂漠に雨を降らせた。


意外なことに、2010年はこの2ヶ国しか行ってないらしい。
創想雑誌を振り返っても、写真でもこの二ヶ国しか記録にない。
2010年は、マンションを購入してリノベーションしたり、HXR-NX5Jを購入したりと、プライベートが充実した年だった。

■韓国・釜山 2011年
日本からの距離の近さにビックリ。
大阪から実家の滋賀県に帰るよりも近いかも…と思ってしまう。
ハングルや左ハンドル右側通行以外は、あまりにも日本に似た風景に不思議な感覚だった。
とりあえず飯が美味い。


■中国・厦門(アモイ) 2011年
私の海外ロケの中でも強烈に記憶に残る厦門ロケ。
武夷山での雄大な自然に圧倒され、中国役人の面子主義に圧倒され、そして厦門に帰ってきてから体調不良を起こし、病院送りになる…。
この12年間の海外ロケで唯一病院送りとなった、記憶に残るロケだ。


■オーストラリア・メルボルン 2011年
この頃、ATOMOSという会社が映像業界で話題を集めていた。そう、SHOGUN や NINJA といったモニターレコーダを作った ATOMOSだ。その本社がメルボルンにある。
ただ、それだけでちょっとソワソワしていた(笑
気持ちの良い季節で、海も森も美しかった。


■シンガポール 2011年
シンガポール再び。マリーナ・ベイ・サンズが出来た直後だったので、恐らくプロモーションが絡んでいたのだと思う。
我々スタッフも全員マリーナ・ベイ・サンズに宿泊させて頂いた。
ロケが終わったら、一人でふらふらサンズのショッピングモールに買い物に出掛けたりしていた。
そのショッピングモールの運河で収録中、日本から修学旅行に来ていた学生達が番組マスコットのジーンちゃんを発見し、大騒ぎになる。
収録には、サンズの担当者が同行していたのだが、「すごい! この番組はそんなに日本では有名で人気なのか!?」と大満足して頂く。その後のロケが非常に行いやすくなった。グッジョブ修学旅行生。


<マリーナ・ベイ・サンズの屋上プールから>


2011年は他にもマレーシア・クアラルンプールや中国・上海にも行く。
また、他の番組では、パリ、ストックホルム、パタヤ(タイ)などにも行っている。


とりあえず、今日はここまで!

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−>>2020/02/17/(Mon) 自作 POVCAMアタッチメント

 3Dプリンタで、Panasonic AG-HMR10(POVCAMレコーダ)用のVマウントアタッチメントを自作した。


 テープカメラ(HDCAM)などに POVCAMを抱かせて、SDカード記録するという需要は、まだテレビ業界には強く残っている。
 局には素材の HDCAMテープ納品が必要で、でも編集は自分のノートPCでやるし、デジタイズの予算も厳しい……と言われての POVCAM指定なら已む無しだが、単にSDカードで記録したい!という要望であれば、タイムコード・ラボでは可能な限り JVC GY-HC900での収録を奨めている。
 実際、報道やグルメ番組などは、HC900で撮影した映像がオンエアされている。

 閑話休題。

 さて、POVCAM指定は数少ないながら受注するので、ENGカメラと一体化して運用したい。
 もともとPOVCAMは、セミナーなどの PowerPoint映像を収録するために導入したので、ENGとの抱き合わせアタッチメントは用意していなかった。
 年に数回しかENGと組み合わせないPOVCAMのために市販のアタッチメントを購入するのはちょっと勿体ないと思い、今回は3Dプリンタで自作した。


 サイズは、XYZ Printing ヴィンチ mini w+ が出力可能な上限に近い 12cm×10僉5 程度(ヴィンチ mini w+ の最大出力サイズは 15×15×15(cm))。
 軽量化と強度を確保しながら設計した。


 Vマウントに取り付けるためのクサビは、Amazonで購入した既製品を利用。
 この部分は流石に 3D プリンタの樹脂製では摩耗が激しく劣化しやすいと思い、金属製の製品を選んだ。


 また、そのままの造形では強度が下がる部分には、リブを設けて補強。


 課題は、やはりクサビ部分との接合部分。
 プリントアウトしたアタッチメント本体とクサビは M3ネジで接合しているが、一番負担が掛かる部分なので、壊れるときはクサビの周辺ごと樹脂が割れるだろうと予想している。

 今回は、近々の仕事現場に間に合わすために急造した試作品だが、補強のポイントが分かってきたので、改良版を直ぐにでも作りたいと思っている。



 今回の作品は、プリントアウトに2時間半。
 果たして、思い通りの出来上がりになっているか……それを待つ時間も楽しい。


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−>>2020/02/06/(Thu) JVC GY-HC550 実戦配備中。


 JVC GY-HC550 がタイムコード・ラボにやってきた!
 HC500シリーズ(HC550/500)は、4K/60p収録対応のハンドヘルドビデオカメラ。
 1インチCMOSと光学20倍レンズを搭載。(35mm換算;f=28mm〜560mm)
 感度は F11 (2000lux)と従来のHD機種と変わらない明るさだ。

 また CONNECTED CAM の第2段として、2.4GHz/5GHzのMIMO方式デュアル・アンテナ型内蔵無線LANをカメラ本体に内蔵している(GY-HC550 のみ)
 
 カムコーダとして特徴的なのは、4K/60p/4:2:2/10bit 映像を汎用のSSDに Apple ProRes コーデックを使って収録可能という点だろう。
 2TB の SSD に ProRes 422 HQ / 4K 60p で約130分、ProRes LT ならば約290分の収録が可能。

 また、2020年1月末に公開されたファームウェア V0110 では、ProRes 422 HD への対応の他、H.264 で収録している HD映像を SSDにも記録可能になった。
 2TB の SSD を挿入している場合は H.264 HDフォーマットの最高画質 422/10bit/70Mbps収録でも残量 999分と表示され、カンストしてしまっている(笑

 HC500シリーズで使う SSD は、SATA/M.2 SSD/Type2280 仕様のものを専用のSSDメディアアダプター KA-MC100 にマウントして使う。
 KA-MC100 には USB type-C コネクタが備わっているため、収録データを PCへのコピーする場合は、KA-MC100 に直接 USB type-C ケーブルを挿せば良い。


<上:SONY SxS カード / 下:JVC KA-MC100>


 今回購入した SSD は Samsung 860 EVO 2TB SATA M.2(MZ-N6E2T0B/EC)。
 市場価格は 4〜4.5万円ぐらいの製品だ。


 高速転送で大容量のSSDが利用できるのは、専用メディアに比べるとコスト面で非常に有利なのだが、問題は専用SSDアダプターが割高な点だ。
 市場価格で5万円ほどであり、SSD本体より高い。
 この点はもうちょっと何とかならないものか………。
 それでも、専用メディアを 2TB分揃えることを考えると十分に安いとは言えるのだが。


 何よりも、高画質の ProRes 422 HQ にて 4K収録を長時間行えるのは魅力的だ。
 HDユースであっても、先のファームウェアアップで、SSDの活用の幅が一気に広がった。

 カメラの使い勝手などに関しては、今後実践の現場でどんどんと評価して行きたいと思っている。
 実は昨年末から新年にかけて10日前後、一度 HC550のデモ機をお借りしていた。そこでも色々とテストをして、使用感は得ている。だが、その際はバタバタとテスト撮影をしただけで、現場での実際的な使い方には至れなかったので、これから使い倒していきたい。
 また同社のHMシリーズと同様に、HC500シリーズも進化するカメラになると思われるので、新しい機能も追加されるだろう。現時点で不満を覚える点などもソフトウェアで改善できる限りは更新されていくと思う。


 現場でしっかり使う為には周辺アイテムも大切だ。
 まずはカメラケースを用意。HM600シリーズで使っていた HAKUBA X-1100 アルミケースを購入した。X-1100でも HC500シリーズはギリギリ収容可能。HC550の場合は後部の Wi-Fiアンテナを取り外さないと上蓋にぶつかってしまうのだが、アンテナの脱着は簡単なので問題ない。


 X-1100に収まることが確認できれば、テプラでカメラ名を明記してカメラ棚へ。
 相変わらずの JCV祭である。


 三脚アダプタープレートには PROTECH ST-1 を使用。
 タイムコード・ラボでは、伝統的に(?) UN のユニバーサルクイックシュー(L)を全カメラで使ってきたのだが、ちょっと今回は目論見があり、ST-1での運用を試してみることにした。
 また HC550 は、オペレーション重量 3.3kg と重量級のハンドヘルド機のため、三脚への取付もしっかり確実に行えた方が良いと思い、ST-1を選んだ経緯もある。
 HC550のサイズや重量は、使っていく上では気になる点になると思うので、実戦の場で検証して行きたい。

 その他、リング周りや液晶モニターの見やすさ、画質などなど、確認して行きたいことが山盛りだ。
 HM600シリーズの実績があるだけに、HC500シリーズにも期待を持てるのだが、現時点ではまだまだ未完成っぽさも感じる。
 だが、これからどんどんと現場の声を拾い上げて、バージョンアップしていけば HM600シリーズを超える使い易いカメラになるだろう。

 その要望を挙げるには、まずは使っていくことだ。
 今年2020年は、タイムコード・ラボでの 4K収録が加速しそうである!
 

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